====== 001 Angleの導入(Windows でOpenGL ES が動く環境を構築する) ======
===== 概要 =====
ただOpenGLESの環境設定を行うだけでは芸がないので、 Angleを使って導入してみます。(確認OSはWindows8.1)。Angle はDirectXを利用してWindows上でOpenGL ES 2.0をエミュレートしてくれるラッパーライブラリです。これを利用することで、WindowsやAndroidデバイス間でのクロスプラットフォームな開発環境を整えることが出来ます。
==== Windows SDKの入手 ====
Windows8からはDirectX SDKが Windows SDKの中にまとめられています。
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/desktop/bg162891.aspx からダウンロードする。
==== ソースコードの入手 ====
http://angleproject.googlecode.com/svn/trunk/ をチェックアウトする。
==== ライブラリの作成 ====
* VisualStudio 2010 で angle/src/ANGLE.sln を開きビルドする。
* 追加のインクルード ディレクトリを編集する。
* libEGLプロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。
* [C/C++] フォルダーをクリックします。
* [全般] プロパティ ページをクリックします。
* [追加のインクルード ディレクトリ] プロパティを変更します。
* C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1\Include\um
* C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1\Include\shared
* 追加のライブラリ ディレクトリを編集する。
* libEGLプロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。
* [リンカ] フォルダーをクリックします。
* [全般] プロパティ ページをクリックします。
* [追加のライブラリ ディレクトリ] プロパティを変更します
* C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1\Lib\winv6.3\um\x86
* libGLESv2 も同様に設定します。
==== エラーが出た場合 ====
display.h(34): error C2220: 警告をエラーとして扱いました。'object' ファイルは生成されません。
Windows8.1 からGetVersionは非推奨になりましたので、Display.h を修正しました。
// GetVersion の「警告をエラーとする」の抑制。Windows8.1 から非推奨になりました。
#pragma warning(disable:4996)
==== 「InsertBuiltInFunctionsCommon」「InsertBuiltInFunctionsVertex」のリンカエラーが出る ====
プロジェクトにファイルが追加されていません。
builtin_symbol_table.cpp ファイルがあるので、これをlibGLESv2 プロジェクトに追加します。